Vector(Yugioh ZEXAL)/日本語

20210320 撮影

마야マヤ 2021. 3. 20. 23:01

*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 撮影

*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。

*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/24
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。

 

 

 

 


 

 

 

 

「どう?画質すごくいいだろう? ね?」

 

パシャ、音を合図に奴がスマートフォンを差し出した。 画面をいっぱいに埋めた花と新芽の写真。 ひとわたり目を通して再び奴に視線を向けた。 口を開くたびに響くうきうきした声。 しきりにきらきらと楽しい瞳。 散歩に出た子犬のようだね、音のない感想とともに乗り気のない調子で口を開いた。

 

「スマートフォンを新しく買ったのがそんなに楽しいのか。 小学生もないし。」

「嬉しいことに年は関係ないじゃないか! じゃあ、次は何を撮ろ…あ。 ベクター、これちょっと待っててくれ。」

「え?おい、ちょっと……!」

 

ふと明るい顔をする奴。 いきなりスマートフォンを押し付けては予告もなく駆けつける。 その勢いのまま通りかかった通行人に話しかけたりしたんだけど、奴に気づいた相手も同様の晴れやかな反応だった。 知人にでも会ったようだよ。 和気あいあいとした雰囲気から見てすぐには終わりそうにないし。 精精ついてきてくれた俺を待たせるとは、とにかく度胸もいい。 押し寄せる退屈さに自然とスマートフォンに目が向いた。

 

「カメラも点けたまま行ってしまったね。」

 

取り直したスマートフォンの画面は目の前の風景を繰り返していた。 下段の真ん中に浮かんだボタン。 そっと押してみるとパシャ、知っている音がしていた。 これがそんなに楽たのしいのか。 あちこち持ってみてじっと奴をねらった。 少し遠いけど十分に見える笑顔。 でもこの程度は裸眼で見ても分かるのに。 ぼんやりと眺めている間、おとなしく空いていた手を伸ばした。 ふといたずらをしたくなった。 

 

「きっとこうしたら…」

 

画面を軽く押したまま互いに反対方向に伸びた親指と人差し指。 動作に合わせて拡大する画面。あそこまで離れていた奴が手に取るように大きく近づいてくる。 おかしい写真でも撮ってからかおうと思ったのに... 画質がいいことはいいね。ぼうっとなって感嘆していたところいきなり画面の中の奴が首をひねた。 まっすぐにこちらを向き合う。 

 

「あ、ベクター!俺を撮ってくれるの?」

 

それは春だった。 目が合った瞬間満開の微笑。 億重の桜にも負けない光。 さっきまで知人に接していた奴の態度がくすんで見えるほどだ。どうして、どうしてそんな顔をするの? 俺が写真を撮ろうとしていただけなのに。 俺の気持ちが分かるのか分からないのか奴はただ開花する。 包み隠さず喜びをあらわす。 

 

「どう?俺ちゃんと映ってる?」

 

急いで知人に手を振って俺を呼ぶ奴。 手でブイの字を描きながら無邪気にほほ笑む。 レンズを貫通して画面いっぱいに咲く春。 あ, こんなことをしたら困るんだが。 今撮っても全然面白くない写真が出るって。 いっそこのままスマートフォンを切ってしまおうか。 確かにその方がもっと…

 

「...性能がよすぎても困るね。」

パシャ。 その時ボタンを押してしまったのは、確かに酷くも奇麗な画質に驚いてしまったからだろう。

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