*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: お荷物
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/19
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
陳腐な真理だ。 『好奇心が猫を殺す。』、知らない方が良い事実もあるという単純明快な慣用句。 この世は御伽話のように清らかではないので、時には耳を塞ぐのがもっと良い場面が沢山ある。 人間の哲学には関心が無いが共感せざるを得ない文章だ。
「一つ聞いてみよう。」
「うん? 何だ、ベクター?」
「…『真月零』を荷物だと思ったことがあるか。」
然し自分も一時は人間だったせいか。 その日は何と無く猫を殺そうとした。 猫の死骸を思い浮かべた。 理由? どうだろう。 分からない。 無かったような気もするし。 にも拘らず声を出した。 よく分からない衝動だった。
「真月の事?」
聞き返す言葉に只首を傾げた. 嘗て剥製された過去を何故前に出て口にしたのか。 俺さえ理解できなかった。 今更死体の温度を測ったからといって何か変わるわけでもないのに。 寧ろ自滅の種ではないか。 その死骸を見て眉を顰めるのは俺じゃないか。 可笑しかった。 素振りを見せなかったけど何だか可笑しかった。
ちらっと視線をそらした。 奴の横顔は珍しく真面目な表情だ。 矢張り荷物ではないという答えは難しいのか。 まあ、そりゃそうだろう。 真月零が足を引っ張った回数だけでも10本の指が足りない。 それなのに何で此奴は黙ってるんだろう。 若しかすると、少なくとも俺が傷つかない答えを悩んでいるのだろうか。 十分ありそうな仮説だ。 優しさだけが得意な奴だし。 そうする必要が無いと寧ろ蛇足を加えるか。 暫く躊躇ったが結局止めた。 何故かそんな気がしなかった。 蛇足を加えた瞬間何かを認めてしまう事になりそうで。 そのまま適当に答えてあげよう。 猫の遺書をカンニングしよう。 例えば、十分に納得すると言っていたずらっぽくくすくす笑ってやるうか。 それともそうだと思って肩を竦めてやるうか。 予想していた答えだとし豪快に爆笑しても悪くない。 或いは……
「…やっぱり無いね!」
「……え?」
括りをつけた自問自答。 予告もなく鳴り響いた明快な声のお陰だった。 確かに耳元に刻まれたが理解できない言葉。 あれ。今、何だって。 憑かれたように奴を眺めた。
「暫く考えてみたけど… やっぱり真月が荷物だと思ったことは一度も無かった。 本当に!」
嘘じゃないよ? 付け加えた奴はただ楽しそうに笑った. 均等な歯並びが垣間見えるほど満開の朗笑。 帰ってきたのは意外と想像した事さえ無い答えだった。 聞き間違えたかな, 一寸悩んだが直ぐ否定した。 奴の表情がとてもはっきりしている証人だから。 嘘には才能がない奴だから。 飽きるほど良く知っている。
「…そうか。」
予想外の返事にお茶を濁した。 俺は何を考えていたっけ。 思い出せない。
ただ葬式の気分ではなかった事を。
「ベクター。 ところで急に何故それを聞いたの?」
「別に理由は無かった。」
猫が死んでいない夜だ。
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