*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: Vサイン
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/22
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
屋上から見下ろした向こうは、夕焼けを背景に奴のデュエルが熟していた。 自信満々な表情の奴。 そんな奴のフィールドを孤高に守るエクシーズモンスター。 Dゲイザーで覗いた相手のLPは風前の灯火である反面、奴のLPは少し傷許り付けたレベルだった。 今にも終わりそうだね、余韻のような感傷が残った。
『真月君とその人は本当に仲がいいね。』
突然残響が響いた。 昼に交わされた対話の破片だ。 相手は一言二言を交えただけだったクラスメート。 別に仲がいいわけでもないのに行き成り話しかけたの。 直前の体育の授業で偶然同じ組になったのが切っ掛けだったのだろうか。 聞こえないふりをするか暫く悩んだが、見過ごすには妙な文章だったので摑むように対話を続けた。
『どうしてそう思いますか?』
「ダイレクトアタック!」
短い雑念の間に奴の声が割り込んできた. 耳を塞いで聞いてもその主人が分かる豪快な口調。 再び焦点を合わせた向こうはデュアルの終幕を控えていた。 流れを覆すには遅すぎる戦勢。 長続きしないうちに相手のLPが描き出したゼロ。 崩れ落ちるDゲイザーの中の風景。 行き成り奴が辺りを見回す。 勝負がつくや否や視線が四方に迷う。 丸で何かを探しているようだ。 カードでも落としたのか、誤解し易い状況だ。 昨日までなら俺もそんな誤解をした筈なのに。 続く破片が通り過ぎる。
『それも其の筈でその人、デュエルで勝ったら一番先に真月君を探すから。』
不図顔を上げた奴と目が合った。 どこか焦っていた奴の顔色が一気に華やぐ。 然乍ら失くした財布でも見つけた人のように。突如虚空に手を伸ばす奴。 真っ直ぐ中指と人差し指。 とても有名な勝利の手信号。 俺に送っているんだ、手に取るような明らかな意図だった。
『真月君もそれがどんな意味かは分かると思う。』
分からない。 分からないよ。 寧ろ分かるわけが無いじゃないか。 どうして奴が他でもなく俺と一番先に勝利の喜びを分かち合いたがるのかどうして分かるの。 俺と奴は友達でもないのに。 太太しい笑顔で奴に手を振ってやったが、軽くて楽しい動作と違って俺の頭の中は真っ黒に縺れていった。
'Vector(Yugioh ZEXAL) > 日本語' 카테고리의 다른 글
20210403 読書 (0) | 2021.04.03 |
---|---|
20210320 撮影 (0) | 2021.03.20 |
20210206 お荷物 (0) | 2021.02.06 |
20210123 順番 (0) | 2021.01.23 |
20210109 牛乳 (0) | 2021.01.09 |