*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 命綱
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/63
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
「どうしてそんな事をしたの?」
歪んだ声だった。 両眉を八文字に垂らした奴は、重い声で僕に聞いた。 奴も人間で、表情くらいはあるだろう。 常識のような事実。 それにもかかわらずいざ奴の悲嘆に直面すると気が遠くなった。 あまりにも馴染みの薄いせいだった。
「な、何を言ってるの?」
「先のタッグデュエル!」
やっと絞り出した反問が顔負けの詰め寄る奴。 めずらしく不安定な声。 あいかわらず笑わなかった。 押し流されるような勢いだ。
「そこまで無理する必要はなかったんじゃないか! もう少し慎重だったら, ベクターがそんなにダメージを受けずに済んでいただろう!」
次第に津波を真似る感情。 努めて奴の視線を避けた。 知っている。 奴の言うことが正しい。 否定する気は塵ほどもない。 しかし今度の相手はどちらも性格は悪いくせに実力は結構あった。 その時もうちょっと慎重だったら二人とも奴を狙う勢いだったし、そこまで思いが届いたら俺も知らないうちに… でもそれを奴らに言うこともできないし… 頭が痛くなってくる。
「ベクター!聞いてるの?」
「うるさい!結局勝ったじゃない!」
ついに荒い声を出した。 忽ち間に縮こまる奴の勢い。 あ, こんな心算じゃなかったのに。 腹いせに違いないのに。 にも拘らず、一度溢れた感情はとどまるところを知らない。 どんどん流れ落ちる。
「抑それ以上無理しても、君が俺を救ったんだろ! 君は出しゃばることしか特技がないから! 違う?」
ようやく掴んだ平静。 食い違った感情を吐き出してからやっと視野が清まった。 唇だけぱくぱくしても、言葉一つ吐き出せないまま頭を下げる奴。 心臓がどきどきする。 眩暈が襲ってくる。 謝らなければならないのか? そんなに叫んで今さら? でも、それでも奴をこのままにしておくわけにはいかないのに…
ーその通りだよ。 不意に奴が口を開いた。
「俺さぁ、ベクターが危なくなったら当然身を投げて助けてあげる。 いくらでもベクターの命綱になるよ。 けれど、俺がいてベクターが勝手に無理できるなら… ベクターと一緒にいたくない」
危なっかしい声。 ゆっくりと顔を上げた奴は、かなりもの悲しいようすだった。 そんな癖で俺に手を伸ばしてきた。 ちょっと触れば泣き出しそうな表情でありながら、いきなり繫いだ手を狡いほど暖かい。
「急に怒ってごめんね。 でも… お願いだから、心配させないでね」
声が震える。 そんなに追及したのは、俺を心配したせいか。 朧げな見当に確信が加わる。 愚かだ。 やはり奴は愚かだ。 高がタッグデュエルつにこんなにそわそわするとは。 おまけにわたしは人間でもないしバリアンなのに。 何とこんなに頭が悪いのだろうか。
「…分かった」
それでも奴をあざ笑う気にならなくて、到頭頷いた。
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