*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 大人
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/5
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
「真月は大人になりたいと思ったことある?」
無邪気な口調。 ストローを吐くや否や奴は目を輝かせながらたずねた。 こいつがうわごとを言うのは一二日ではないが、自ら一緒にカフェに来てくれた今日位は少し静かにしていてもいいじゃないか。 一緒に行こうとしつこくねだるので時間を作ってついて来てくれた恩も知らずに。 口つぐんでジュースでも飲み干してという文章を辛うじて飲み込んだ。 しょうがないな。 『真月零』はそんな言葉知らないから。
「大人…ですか?」
「うん。 大人ね。 俺はたまに早く大人になりたいんだ。 大人になったらできることも、行けるところも多くなるじゃないか。 遅い時間までデュエルもできるし!」
元気よく語を継ぐ奴。 本当に楽しそうな表情だ。 やっとそんな理由で大人になりたいなんて。 実にふてぶてしいと思いながらも反響のように脳裏の片隅が響く。 そういえば俺はどうだったっけ。 大人になりたいと考えたことがあったのか。 人間の基準で言うなら俺はもう大人になっても残ったが... やっぱよく分からないね。 大人になりたくなかったのか。 それとも大人になった時にやりたいことがなかったのか。
「それで真月は?大人になりたい?」
思考の中に沈んでいた俺を引き上げる奴の声。 あ、それがそうだから… 一時凌ぎにわざと悩みの色をのぞかせた。 本当に煩わすのにはプロだ。 適当な模範答案もないから適当にごまかそうか。
「僕は…よく分かりません。 無論大人になればできることも、行けるところも多くなるでしょう。 しかし今のように僕たちが仲良くすることは絶対不可能ですからね。 こんなに一緒に遊びに行くのも難しいし、仲もずっと遠くなる……」
文章に句点が打てなかった。 精一杯作りあげたもの悲しい声が切り取られた。 歪んだ眉間。 美しくない目色。 ふと見た奴の表情がどこか怒っていて、あまりに予想外の表情なので、らしくないくらいうろたえたせいで言葉に詰まってしまった。
「……真月。何を言ってるのかはよくわかった。 その言葉通り大人になったら今のように過ごすことはできないかも知れない。 学校で毎日顔を見ることも、このように学校帰りを一緒にしていて他の道に漏れることもできないだろう。 しかし早くから不可能だと断言したら嫌だ。 俺は大人になっても真月と一緒にいたい。」
堅くて重い口調。 初耳の声。 ぼんやりと奴を見つめていた。 全部聞いたが全然理解できない。 大人になった時って結局未来のことだし、未来ってこいつ自身さえもどうなるかわからないんだろう。 自分さえ行ったことのない世界に俺の居場所を残すって? それもそんな深刻な表情で? 一体なんで? いい人のふりでもしたいの? むしろそんなことなら納得でもできる んだよ。 だが俺はこいつを知っている。 そんな見せかけにこだわる俗物ではないということを残念なほどよく知っている。 それなら何故? どうして? 何のために? 理由を尋ねる文章が喉もとまでこみ上げていたが、奴の次の言葉のほうが速かった。
「俺は真月が好き。 ちょっと年をとっても真月が急に嫌いになるわけないぜ? 友達だろう、俺たち。」
話を終えたその時になって奴はまた笑った。 俺のよく知っている微笑を、どこかすっきりした顔で。 都合よく上がった日差しに窓側の席の奴が眩しいだ。 そう、こいつはそんな奴だった。 正しい言葉しか知らない愚生。 偽善者よりも煩わしい最悪の善人。 けれど今になって思い出したところですでに耳に刻まれている文章が消えるはずがない。 かえって耳を塞いでいたらよかったのに。
「...あ、あはは。 そう言ってくれてありがとうございます。」
言葉を濁すように笑って見せてはフォークを取った。 むかつく。むかつくって。 むかつくんだよ。 罪のないケーキの角を剥ぎ取ったそのまま口に入れた。 この不愉快な気分の原因ははっきり舌が痺れるほどの甘いケーキのせいだろう。
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