*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 振り返り剣剣
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/12
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
音も無く目蓋を閉じた。 暗転の上に徐々に過去の破片が浮かび上がってくる。 重力が捻れた戦場、サルガッソ。 その片隅に転がる人間味の皮。 轟音を立ててばらばらになる無変化。 360度一致した終極と喜劇。
それは真月零の命日で、ベクターの誕生日だった。
葬儀を済ましてからは結構快適になった。 態とあほらしく振舞う必要もないばかりか、煩いおせっかい者もいなくなったのだから。 そもそも全部演劇だったではないか。 台本を投げ捨てて舞台を降りただけなのに今更残念に思うことがあるだろうか。俺はバリアンであって、俳優じゃないんだ。 寧ろこちらが正しい形だ。
「友達遊びも飽きたところなのによかったね。」
伸びをしながら態態声を響かせた。 そう、俺の感想はちょうどその程度だった。 面白くない遊びから脱した解放感。 むかつく荷をおろしたすっきりした気持ち。 言わば自由だった。 自由、なんて耳障りのいいなんだろう。 もう俺の傍に煩い奴は無い。 逆境を押し付けても諦めずに努力するうんざりする奴は無い。 演出した危機の真ん中に飛び込むと心配そうな顔で走ってくる可笑しな奴は無い。 態としでかした失敗を心から慰めてくれる愚かな奴は無い。 何度も友達友達繰り返す騒騒しい奴は無い。 もう俺の側に誰もいない。
「だから…」
だから、楽さだけが残らないといけないのに。 結論も無くゆっくりと目蓋を持ち上げた。 漆黒を削る数千のネオンサイン。 25時になっても眠れない街。 見下ろした人間の都市は夜とは思えないほど輝いたが、いざ空には星一つ見えなかった。 目を瞑っても目を覚ましても暗転は依然として俺の後を追ってくる。 軈て視野が真っ黒に溶け落ちる。
はは, これは何か。 絞り上げるように笑いを零した。
なんと不思議だろう。もう奴の顔色を気にしなくてもいいのに、どうして想像したように愉快ではないのか。 どうして『ベクター』が『真月零』の記憶を集めているんだ。 どれも振り返る必要ないじゃないか。一緒に歩いた下校の道も詰まらない。 向かい合って食べたケーキの甘みも無意味だよ。 絆創膏を貼ってくれたぬくもりも役に立たない。 一から十まで知っている。 きっと知っている。 それなのに脳の片隅でしきりに繰り返す理由が分からない。 分りたくもない。 どうして記憶は勝手に捨てられないんだって。 効率がとても悪いじゃないか。 俺がなんでこんな気分を感じなければならないんだ?
「…むかつく。」
とうとう夜を背にして地面を蹴った。 とにかく俺はこれからバリアンとして動くし、自分の意志で奴と対立するという事実は変わらないだろう。 この後味の悪い感情は夜の魔力と見なしてしまいもう休息をとろう。 朝になって頭が冴えてきたらまた奴を笑いに行こう。 朝が来るまで目を瞑っていよう。 全部忘れた風をしよう。
今日は長い夜になるだろう。
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