*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 風
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/32
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
山の中腹から見下ろしたハートランドシティは、模型都市を思わせた。 爪よりも小さい自動車。 点のように見える人間たち。 かなりの高さを誇ったハートの塔も、今なら片手で持てそうだ。 大地より天空がより身近な高度だ。
「どう、ベクター?きれいでしょ?」
出し抜けに出た質問に横を向いた。 ひたすら期待する表情で答えを待っている奴。 そうだ、俺をここまで引っ張ってきた張本人だ。 見せたいものがあると言ってすぐに登山をさせて到達したのがまさにここ。 つまらないものを見せれば一言言おうかと待っていたが... まあ、今度は見逃みのがしよう。 しこりが景色に飲み込まれたせいだった。
「悪くはないが···そんなに大騒ぎする必要があったのか。」
「でもベクターに一刻も早く見せたかったんだ。 ここでこの景色を見ているとすごくいい気分になったんだ。 良いものは分け合いたくなるものじゃないか。」
俺はよく分からなかったけど。 そう言おうとしたが静かにやめた。 再び模型都市を眺める奴の表情がかなり楽しそうだったから。 じっと奴を見つめた。 こんなもの一つでこんな表情ができるなんて、何度見ても不思議な奴だ。
「わあ、涼しい。」
突然空気がやんわり響く。向こうでさやさやと波打つ緑。 青の中に雲のように咲き広がる奴の髪。 あ、風だ。 人間が風と呼んだ現象だ。木漏れ日の欠片が奴の肩に、横顔に、指先に舞い降りる。 夢の短篇のような光景だった。 顔に触れる感触だけが現実であることを教える。
「ーーーーー。」
遠くへ進んだ奴の視線がゆっくりと俺に突き刺さる。 子供のような笑顔で, 何かと言いかけてくる奴。 しかし風の音に浸って響かない声。 それでもただのお礼のように奴にかすかに笑って見せた。なんとなくそうしなければならないようだった。透明な感覚だ。
「ベクター。 もう帰ろうか。」
答える代わりに黙々と模型都市を離れた。 同じ速度で立ち並ぶ二人の足跡。 後ろ髪をくすぐる微風に緑陰と奴の香りが漂っていた。
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