*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 花火
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/46
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
火といえば、浄化の象徴だったよね。 夜空を背景に奴が押しつけた線香花火をじっと持ってみた。
地上の太陽。 間違ったものを破壊し正しいものを再生させる。 いつか偶然に見た本には火をそう描写していた。 現象一つにそんな大げさな意味を付けるとは。 人間も本当にすごいよ。 プロメテウスが見たら喜んだだろうか。 下らない雑念が頭をよぎった。
『これあげるよ、ベクター! 夏だから!』
学校帰りを飾った奴の発言。 いきなり押しつけられたビニール袋。 その中に入っているのがマッチ1箱とこの線香花火だった。 夏って夏祭りのことか。 聞いたことはある。 しかし蒸し暑い天気にのんびりとした休息ではなく元気を落とす花火だなんて。 理屈には合わないけど。 矛盾をじっくりと考えていたがある可能性を思い出した。
「もし花火を打うち上あげれば涼しくなるかな?」
言いながらも譫言だと思った。 だがこの現象を説明するにはこの上なく適切な解釈ではないか。 ちょうど材料もありそうだ, 一度試してみようか。 袋の中身を残さず取り出した。 改めて見ても傷一つない新しいマッチ箱。 俺にあげようと買ったのか。 御節介なのか、人が良すぎるのか。 どちらも嫌いではないから関係ないが。 静かに一本を取り出した。
マッチを擦っ咲かせた紅。 線香花火に貼り付けると、キラキラ広がる太陽の破片。 結論から言うと、空気が涼しくなることはなかった。 太陽が暮れるまでずっと眺め続けたが、また夜がやってきてもまだ夏風が吹いてきた。それでも俺は線香花火をもう一つ手に取った。
網膜に残った花が長らく萎れなかった。
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