*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 夢中
*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。
*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/41
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。
屋上の扉を開け放した。 頬を掠める夏の香り。 淡いライラック色の空。 絶景を背景に向うの人物が後ろを振り返る。 出くわした奴が軈て微笑を咲かせる。
「何の用件だから屋上まで呼び出し…」
「ベクター! 遂に来たんだ!」
一瞬にして距離を縮めてきた奴は飛び出すように俺の胸を抱かれた。···待って、今何だと? 抱かれる?奴が俺に? 柔らかく加わる奴の体重。 バランスを取ろうと後ろに下がった左足。 錯覚というには極めて濃い感覚だ。 奴の体温が脳を溶かす。
「会いたかった、ベクター! すごく待ってたんだよ!」
にこやかに笑う目つき。 半分浸った瞳にあふれる愛情。 花染めの目元で桃色の言葉を並べる。 甘い、甘い。 視野がクラクラする甘味。 愛らしく絡んでくる奴の両腕。 これもしかして罰ゲーム? 誰かと賭けたの? 質問、質問しないといけないのに。 体が言うことを聞かない。 人魚姫はこんな気持ちだったのだろうか。 麻酔された意識の間からふと鋭い告白が突き刺さる。
「好きだよ、ベクター! 俺ベクター大好き!」
あ、これは夢なんだ。 瞬く間に現実から覚める。
でもそうだろう。 奴がただ俺だけのため、こんな顔でこんなことを言ってくれる筈がない。 振り返ってみれば罰ゲームでも人の心臓でいたずらをする性格ではない。 これはきっと俺の夢の中だろう。 俺の残滓が投影されたんだ。 奴と接していた経験。 奴と共有する記憶。 そして恐らく懇願した…
「ベクター…もしかして俺重い? これで離れようか?」
「…いや。 そんな必要はない。 」
片腕でそっと奴の腰をかかえた。 次いで反対側の手で抱えた奴のほお。 動作に合わせてびくびくする気配が肌に伝わっている。 俺だけを映す大きな瞳。 さっきまでの勢いの代わりに含羞みだらけの表情。 2人の間隔がすぐ3センチになる。 俺の夢なら、正直でもいいなら俺は。
「目、閉じてもいい。」
目撃者も被害者もいない完全犯罪だった。
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