마야マヤ 2021. 7. 10. 23:00

*ベクターワンライ(#ベクター版よからぬお絵描き60分一本勝負) 參加作
*お題: 宇宙

*性愛的描写が含まれることがありますが、特定のCPを直接的に言及することはありません。 どうか自由に想像してください。

*韓國語原文: utopia-m.tistory.com/44
┗韓國語原文の作成後翻訳機を使うので文法が不自然かもしれません。

 

 

 

 


 

 

 

「バリアン世界は人間界から遠い?」

 

のろのろとした動作で奴を見つめた。 学校帰りに突然引き受けた質問。 無視しようかと短く悩んだが素直に諦めた。 返事を待っている奴の表情が酷くも無邪気なせいだった。

 

「そうだね。 それは何で?」
「ベクターが生きていく世界だから。 好きな人のことはやっぱり知りたくなるね」
「…変なことはよく言う」

 

そっと首を拈った。 くすぐったい気分の中でいまさら咲き誇る疑問。 俺の世界と奴の世界はどれだけ遠いだろうか。 宇宙船に乗ったりメジャーで測ったりしたことはないが、近い距離ではないことは分かる。 一生すれ違えない方がもっと自然な俺たち。 70億分の1を越えた縁だ。

 

「ねえ、ベクター」

 

一緒に歩いていた奴がふと前に出る。 三歩ほどの間隔を置いて立ち止まって俺を振り向く。 つられて歩みを止めて奴と向き合った。 薄い微笑。 朱色に染まった髪。 神が本当に存在すれば、奴のために夕焼けを作ったのではないか。 そんな雑念がするほど眩しい場面だ。

 

「少し突然たが…俺の宇宙にベクターがいって嬉しい」

「宇宙?そんなこと言わなくても俺はここにいるじゃない」

「文学的な比喩だ。 文学的な比喩。 ベクターはロマンがないな」

「何を

 

細やかに悪戯な笑いをたらす奴。 軟やわらく互選を描く目もと。 くすくす溌剌な音の間からちらっと覗く均整な歯並び。 意地悪だと思いながらも嫌な気はしなかった。 憎むにはとても優しくて。

 

「バリアン世界ではどうだったか分からないが、人間界では宇宙をいろんな意味で呼ぶよ。 無限の領域、秩序ある統一体、万物を包容する空間、その他にもいっぱい。 そして俺は自分が生きたい世界を宇宙と呼ぶ」

 

慌ただしく近づいてきた奴がそのまま俺の手を握った。 緊張感でびくびくする手。 ごちゃごちゃに縺れる異性。 だがそれも刹那だけで、奴の体温がゆっくりと混濁を溶かす。

 

「俺はベクターと一緒に生きていきたい」

 

少し照れくさい声。 さっきの勢いが嘘のように下手に言った本気。 何か悪戯でもしたかったけど…次回に持ち越すか。 理由は不文律によそう。 大口をきくにはとても甘いから。

 

生きていきたい世界を宇宙と呼ぶなら、俺の宇宙に君の名前をつけたい。